「小さないのち」日々のささやき--子も親も空気が読めず
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坂下裕子の不定期日記 日々のささやき
小さないのちの取り組み
立石由香から事務局だより
Pfizer
2017年11月13日
子も親も空気が読めず
ダイキが、職場で叱られたらしい。

講演を聴く研修に行き、講演が終わり
「質問ないですか?」「ないですか?」「ないんですか?」
と司会者が何度も問いかけるので
したほうがいいのかな?じゃあ
と手を挙げたらしい。

で、ダイキが言ったことが
どうも反論と受け取られたようで
実際は、反論するつもりなどなく、
自分の考えを言って、この点をどうお考えでしょう?
と問うたら、講演者が答えに窮し、
周りから「空気よめ!」と叱られたらしい。

はあー ムズカシイもんだなあ。
と、その日思った。

そして、次の日
私は講演に出かけ、話し終えたとき、
司会の人の
「質問ないですか?」「ないですか?」「ないんですか?」

うわ、始まった。おんなじや!
そして思った。

ダイキみたいに、「そしたら尋ねましょか」
という人、現れたらいいのに。
答えられないようなことを言ってくれる人がいたら
私のアタマをゴツンとやってくれて、成長させてもらえる。

ところが、手を挙げる人は、なく
司会者が思いもよらないことを言いだした。

「質問がないなら、〇〇さん、あなた△△ちゃんが亡くなって
××××××××だと悩んでいましたが、
そのことを尋ねてみられてはどうですか?」

〇〇さんというかた、指示どおり、実際のお悩みを
質問としてくださった。

私、まともに答えられなかった。
アタマをゴツン、というよりも
胸がギューっとなって。

子どもを亡くした人は、皆それぞれに
苦しんでいること、悩んでいることが、あって当然で、
それは、言える相手にだけ
言える場所を選んで言っているのだと思う。

いきなり、人前に引きずり出されるようにして
言わされることではないはずだし、
回答も、人前でするものではないと思う。

なのに、咄嗟にまともな判断ができず
私は、シドロモドロ、回答してしまった。

「そういう話は、あとで」
と言えば良かったのだろうか…

いや、そんなふうに言うと、
へんに場の空気を重くして、
〇〇さんの立場を、悪くしてしまう気もするし…

空気よむって
確かに、とっても、むずかしい。